事例紹介(香りの演出)

温浴施設

横浜みなとみらい万葉倶楽部


2007年6月25日に横浜みなとみらい 万葉倶楽部は、オープンしました。 これまでの万葉の湯の良さを反映しつつも、みなとみらいに合った、ビジネスユースや、都会的な海のロケー ションを借景としながらも、「千と千尋」の中の「湯屋」的な雰囲気をも醸しだし、様々な人に利用していた だけるモダンな温浴施設となっています。香りは1階・7階エントランスにて、ヒノキ・ヒバなどの樹木の香りで万葉の和のテイストを演出、来館の方をお招きいたします。4・5階のリラックスルームでは、シトラスとローズを主 にしたオリジナルなリラックスの香りを演出いたしております。 

温浴施設

観音崎京急ホテル SPASSO


観音崎京急ホテル SPASSO は 2005 年 6月19日 にオープンしました。走水の美しい海。果てしなく広く青い空。 海を眺めながら、潮風を感じ、ゆったりと過ごす至福の時間を堪能できます。レストスペースの香りの 祭壇がアジアンテイストな雰囲気を醸しだします。 
ヒーリングルームのテーマは「女神に守られたイマジネーションの海」 50°C前後に温められた「北投石」や「ゲルマニウム」など7種類の石のベットに横たわる低温サウナです。 観音崎京急ホテルのすぐ近くには海の女神弟橘媛がお祀りされています。SPASSOならではの演出として、こ の地に縁の女神弟橘媛をイメージテーマとして、四季折々の橘の香りや、優しく響くリラ(堅琴)やハープの 音色、そして音楽に合わせて変化する光とともに、リラクゼーションの一時を演出いたします。 

温浴施設

天成園 箱根



与謝野晶子や荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい)ら文人に愛された滝を持つ、箱根湯本温泉の老舗旅館「天成園」が平成21年12月16日、全面新築グランドオープンしました。旅行スタイルに合わせてフレキシブルに使える部屋、彩り豊かな四季のなか、天然温泉でくつろげる「屋上天空大露天風呂」が誕生。建物だけでなく、名所「玉簾の瀧」(たまだれのたき)、「飛烟の瀧」(ひえんのたき)を含む庭園も美しく生まれ変わりました。 
エントランス・ロビー空間では、ヒノキやヒバなど日本の森を代表する香りで、お客様へおもてなしの心を表現いたしております。 
またリラックスルームでは柑橘とバラを配合した香りで、おくつろぎいただける環境空間の演出を行っております。一口メモ玉簾の瀧の周辺には石菖が群生しています。石菖は湧水地などきれいな水のあるところに見られる菖蒲の仲間です。水の神様にちなんだところだけに玉簾の瀧の石菖も生き生きとしています。また石菖は香りもすばらしく、昔は菖蒲湯と同様に使われていたともいわれています。 
龍神など水の神様の象徴である石菖がさりげなく息づいている。そんな天成園の観香ポイントも是非ご覧ください。

温浴施設

神戸ハーバーランド温泉万葉倶楽部


総合温浴施設を展開する「万葉倶楽部株式会社」が、神戸市のウォーターフロントエリア「神戸ハーバーランド」の中核商業施設「プロメナ神戸」に、全国で9号店となる大型温泉余暇施設「神戸ハーバーランド温泉 万葉倶楽部」を整備、2010年7月23日(金)、グランドオープンいたしました。 
エントランスでは、ヒノキやヒバなど日本の樹木の香りをブレンドし、お招きの心を香りでも演出いたしております。 
リラックスルームでは、リラックス効果があるとされるローズや柑橘の香りに、ローズマーを加えた万葉オリジナルブレンドです。 
いずれも天井部のルーバに香り装置が設置されています。 

博物館・ミュージアム

立山博物館 野外施設 まんだら遊苑

立山博物館は、立山の自然や歴史・文化にかんする資料の収集や調査研究を行うと同時に、広く人々に展示・紹介することで、立山についての知識と理解を深め、人と自然のかかわりを学ぶことを目的として、平成 3年に展示館と映像館としての遙望館が開館しました。そして、平成7年7月7日に野外施設として「まんだ ら遊苑」が開苑しました。この「まんだら遊苑」は、立山にまつわる伝説や自然の神秘など、立山信仰の基本 理念となった「立山まんだら」の世界を光や音、そして香りをとおして、人々の五感に訴えることにより体験 してもらおうというもので、従来にないまったく新しいかたちの博物館施設といえます。

【まんだら遊苑】地界

地界は想念の世界を五感で体験するまんだら遊苑の出発点です。かつての立山禅定路は、まず立山地獄を巡 り、それから観音の導きにより浄土すなわち登拝の最終目的地である立山山頂の社に詣でる道程でした。地界 とは、洋の東西を問わず、人間の住む地上からはるか下方にあって、罪により墜ち、様々な苦しみを受ける世 界、地獄のことです。ここでは、地獄が現実の世界つまり俗世と表裏を成す、非常に近い、生々しい関係であ るという観点から、地界を地下に埋設せずに、地上に現しています。 地界は、閻魔堂を入り口として、八熱地獄、餓鬼道、八寒地獄の世界によって構成されています。
水窟鬼 血の池から続いていく水の階段を 落ちていくと、安折陀地獄、阿娑婆地獄、鉢 特摩地獄、温鉢羅地獄、虎々婆地獄の5つの 寒地獄があります。それぞれの地獄の蓋を押 し下げ覗き込むと、薄暗い洞窟の奥から。地 獄の寒さを伝える5種の匂いと音が聞こえま す。

【まんだら遊苑】陽の道

地界を抜け出ると立山の自然に迎えられ、天界へ向かう陽の道がはじまります。陽の道の構成内容は、天界へ向かう浄土 路として弥陀ヶ原を隠喩したお花畑であり、そこに立山の大地の記憶として開山伝説、禅定案内にまつわる地名、物語、史 跡を登拝路に従って写し込み、立山登拝のミニ体験の場を提供することを目的としています。 お花畑は、金色に包まれる仏の姿を遠くに拝む弥陀ヶ原の光景をイメージし、黄色の花、オオキンケイギクやミヤコグサ を基調として、キキョウ、リンドウ、カワラナデシコなどを混植、さらに浄土路の花としてマンジュシャゲなどが植えられ ています。また広葉樹の足元ではホタルブクロ、ウラシマソウ、オダマキなどの多種の野草が四季折々に楽しめます。

【まんだら遊苑】香り三十三観音

休憩所美女杉. 女人禁制の山に入った荘女が 杉に変えられた伝説に基づく。
称名滝. 陽の休憩所の1つ。緑青の柱の穴 から水が流れ出て、滝を表現しています。
その昔、立山登拝路に道標として置かれていた三十三観音になぞらえ、香り観音を地界から陽の道を通り天界に至る33 ヶ所に設置してあります。その形は「天界」の空間をモデルとしており、立山に咲く高山植物をイメージした香りを湛えて、 ここでは天界への案内役を果たしています。香りに特徴のある8種類の植物の香りが、観音に鼻を近づけると嗅げます。

【まんだら遊苑】天界

浄土路である陽の道を経て、たどり着く世界が天界です。ここでは、須称山思想、禅定者のめざす悟りの世界の色界、無 しき かい
色界と我々凡夫が到達できるという極楽浄土の世界、そして精神世界を象徴する芸術、この3つの概念、あるいは表現で、 想像の世界の天界を構成しています。 まず須称山世界の転写として、天界広場、天の回廊があります。天界広場は、須称山の世界観をモデル化したもので、ゆ るやかに湾曲して下っていく天の回廊は、須称山上に住まう天人を音と香りに転換し、来場者が天を想像する世界へと導き ます。

【まんだら遊苑】天界奏楽洞

 天界奏楽洞は吹き抜け上部の天遊桟敷と共に、天界の構成の中では悟りの世界、色界、無色界とは異なり、俗世にある私 たちが到達できる天界、すなわちこの世で得られる喜びと楽しみに満ちた極楽浄土をイメージしています。色とりどりに変 化する光の演出の中で天子天女が奏でるであろう音具と音楽、そして香りの世界を想定していますが、天人たちの姿は見え ません。来場者の五感を通して、想像の世界に、極楽の光景と共にその姿を現します。

天界窟

 天の回廊を降りて迷路状の通路に入ると、各突き当たりには天界窟があります。窟には7人のアーティストが参加し、各
自思い思いにイメージした天界が想像されています。ここでは現代における芸術と天の世界が結ばれています。敦煌の窟のように地下に埋まり、閉じられ限定された空間の中に構築した作品は、各作家のミクロコスモスが表現の題材となり、この場での特別な意味を発生させているといえます 。

【まんだら遊苑】天遊桟敷

天人は悠々と飛翔します。奏楽洞の上部に懸かる雲に見立てた純白の綱に体をあずけ天空を飛ぶ。五色の光を浴びながら、天子天女が空を舞い、優雅で美しい光景を夢想し、ともに浮遊感を楽しみながら開放感に浸る空間が天遊桟敷です。天遊桟敷の透明床の上部には、四つの円筒状の箱、四天宮があります。煩悩を離れていきますが、まだ欲望に捉われている存在をイメージ化しています。
 身を屈め小窓から中を覗き込むと、そこには天界の享楽を湛える四天宮の怪しげな光と香りが漂い、幻惑する空間へと引き込まれていきます。 

【まんだら遊苑】無色界

天界の中心部には7〜8人が入れるドーム状の建物があります。ここは無色界といい、自我やものの存在しない世界、あるいは空間や時間の概念もないところとされている世界でもあります。ドームの中に入り、漆塗りの大きなお盆状のところに横たわり、静かに変化する音と光そして香りに身をゆだねます。 
 仏教では、もともと己と宇宙は一体であり、それを認識できないところに悩みや苦しみが生じるものと考えられていました。そして宇宙(神や仏)との差ができてしまった人間が、再び一体感を取り戻そう(差を取る=悟る)とすることが、修行の目的となるといいます。それは、人間が何のためにこの世に生み出されてきたのかという、原初の状態にUターンすることなのかもしれません。ですから、天卵宮は、母胎回帰をもイメージさせます。 
 ここでの香りは、こうした点から、橘の香りをさせています。橘は古代より非時香旺(ときじくのかぐのこのみ)と呼ばれており、永遠に香っている旺実として神聖視されてきました。香りが過去の記憶を甦らせることを知っていた古代の日本人は、橘の香りを嗅ぐことで、原初の記憶を甦らせ、人間の存在の本質を忘れないようにとの祈りを込めたのです。

【まんだら遊苑】無色界

天界の中心部には7〜8人が入れるドーム状の建物があります。ここは無色界といい、自我やものの存在しない世界、あるいは空間や時間の概念もないところとされている世界でもあります。ドームの中に入り、漆塗りの大きなお盆状のところに横たわり、静かに変化する音と光そして香りに身をゆだねます。 
 仏教では、もともと己と宇宙は一体であり、それを認識できないところに悩みや苦しみが生じるものと考えられていました。そして宇宙(神や仏)との差ができてしまった人間が、再び一体感を取り戻そう(差を取る=悟る)とすることが、修行の目的となるといいます。それは、人間が何のためにこの世に生み出されてきたのかという、原初の状態にUターンすることなのかもしれません。ですから、天卵宮は、母胎回帰をもイメージさせます。 
 ここでの香りは、こうした点から、橘の香りをさせています。橘は古代より非時香旺(ときじくのかぐのこのみ)と呼ばれており、永遠に香っている旺実として神聖視されてきました。香りが過去の記憶を甦らせることを知っていた古代の日本人は、橘の香りを嗅ぐことで、原初の記憶を甦らせ、人間の存在の本質を忘れないようにとの祈りを込めたのです。

感覚ミュージアム

博物館・ミュージアム

感覚ミュージアム

宮城県大崎市に、感覚ミュージアムというミュージアム(計画・設計は前東京藝術大学美術学部長六角鬼丈氏)があります。
ここは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった、私たちの持っている”五感”をテーマとした日本で初めてのミュージ アムです。 このミュージアムの目的は、感覚体験を通して感性を磨き、想像力を高めることで、物質文明に生きる私たちが失いが ちな「ゆとり」や「心の豊かさ」を取り戻すことにあります。

感覚ミュージアムの香り(パフュームデザイン)

嗅覚で感じる匂いや香りは、目に見えないものであり、不確かで曖昧な存在ですが、不確かな故に私たち の日常生活に潤いを与え、豊かなイマジネーションをかき立ててくれるものであります。感覚ミュージアムに おいても、随所でこうした匂いや香りを体験していただけるように構成いたしました。ミュージアムでの嗅覚 体験を通して、岩出山の自然の豊かさの再認識が出来たらと考えております。 
 匂いや香りを嗅いで、過去の記憶がまざまざと甦ってくることがあります。このような匂いや香りの存在は、 人々の人生の記憶を甦らせるばかりでなく、人間存在の本来の意味をも気付かせてくれるのかもしれません。 ホモ・サピエンスのサピエンスは、匂いを感じる、あるいは味と香気を受けるという意味だそうですが、何か 象徴的に思えます。

エントランス
エントランス 部では、 町の花である 山百合の香り をイメージし たもので 来場者をお招 きしています。 風除室 の空調と床に 置かれた森の 妖精(通 称モリンコ上 の写真) の中からも香りが漂います。

闇の森

ダイアローグゾーン(身体感覚による対話空間)からモノローグゾーン(瞑想空間)への移行の場で、光と闇の対照的な 空間です。闇の森では触覚や嗅覚、聴覚を頼りに進み、エアトラバースでは視覚を失うほどの光の万華鏡を体験すること ができます。闇の森の香りは、触れるものの連想から触発されるような匂いを体験できます。最初の闇の森では、フルーツを連想させるものに触れられる付近で、果実の香り。花びらのところで、梅の香り。2番目の闇の森には、触ると蛍光色に 光るソファーがある 。壁にも触れ る力 の加減によってやは り蛍光色 に光るオ ブジェが設置されている。香りはブ ルーの蛍光色をイメージした香りを表現。

モノローグゾーンは展示装置や演出空間が体験者の想像力を誘発し、瞑想の世界へと誘うゾーンとして構成されています。

ウォーターガーデン

ウォーターガーデンは、水面に広がる波紋と光をシンクロさせて静寂な空間を演出しています。香りはハスをイメージ したものが漂い、その香りからないハスをイマジネーションによって感じてもらいます。

ハートドーム

ハートドームは、ハート型をしたドームで感覚ミュージアムのシンボルとなっています。床には漆黒の大きなお盆があ り、そこで音と光と香りによる精神浴をする「水のないお風呂」に見立てています。香りは、体内回帰、原点回帰の観点 から、日本古来より、原点回帰の象徴とされた橘の香りを演出しています。

香りの森

香りの森は、10万本にもおよぶ紙縒が神経細胞のようにつながれて空間を柔らかく覆っています。樹林に見立てた柱の穴に顔を入れると、岩出山の自然の香りと音が体験出来ます。 
紙縒制作 石田智子

病院・福祉施設等

定山渓病院 札幌

自然が豊かな定山渓温泉の四季をイメージした演出が、院内の床や壁、天井、照明、インテリアに施されています。 1、2階部分はね森や林の初夏を、3階から6階までの病棟は、四季(春夏秋冬)を表現しています。そしてそれぞれ のイメージに合わせて花や樹木等の香りが漂い、やわらかく落ち着きのある雰囲気を演出しています。

各階の香りの特徴 
・1階 ナチュラルウッドのインテリアに合わせた、檜を中心とした樹木の香り。 
・2階 森林の香りに柑橘系をプラス。リハビリスペースなのでリフレッシュ効果の高い香りを配合。 
・3階 実りがテーマのインテリアカラーに合わせた爽やかでフルーティーな香り。 
・4階 清潔でグリーンなインテリアイメージをハーブの香りで表現しています。 
・5階 オレンジをメインにした柑橘系の香り。

病院・福祉施設等

矢吹産婦人科 大阪

矢吹産婦人科分娩室において、照明・音響・映像そして 香りを用いた画期的な生誕シーンの演出がなされています。 分娩時に効果のあるとされるハーブ数種の香りをオリジ ナルに調合いたしました。
http://hopital-yabuki.com/EnjoyMaternity.html

イベント関連

ハウルの動く城展 

日本橋三越 平成16年7月21日~8月1日

「ハウルの動く城」は宮崎駿監督の平成16年秋公開されたアニメ映画。本展では映画の公開に先がけ、物語の 舞台となる動く城「ハウル城」の立体造型や城の内部を紹 介。不思議な魔法の世界に浸っていただくというもの。また物語 りにかかわるシーンの香りも体験していただきました。星の湖では爽やかな樹木の香りが風になびきます。 

魔法使いハウルの食卓にはいつもベーコンエッグがだされる。 
この食卓のシーンの周りに、ベーコンの香りが漂います。 

イベント関連

とりふね舞踏舎新作公演「鬼燈」神奈川青少年センターリニューアル記念公演

 2006 . 1 . 14 - 15

その昔、聖徳太子は、橘の内裏において猿楽の舞いを舞うことによって、国の平和がまたらされ、天下太平が実現される であろうとお考えになられ、秦の河勝に申しつけて、「翁」の舞いをおこなった。これが能楽の最初とされております。 本公演では、時空を越えてこの芸能の原点となりました橘の庭を、時非香果(ときじくのかぐのみ)つまり永遠に香って いる果実といわれた橘の香りで表現しました。


その他

コニカミノルタプラネタリウム 満天

真の癒しとは、イマジネーションによるもの

コニカミノルタプラネタリウム満天のヒーリング番組では、香りの演出がなされています。 
本演出においては、アロマテラピーのように芳香成分でヒーリング効果期待するよりも、番組の内容に沿った香りを感じることで、鑑賞している人が、自然に番組の世界に入り込めるような演出を心がけています。 
 たとえば『星のせせらぎ「ーアクアヒーリングー」という水をテーマとした番組では、番組の冒頭で以下のような番組の香りの説明がテロップにて表示されます。 
今夜の香りは水(アクア)にちなんだ香り 
1 気品のある水辺のハスをベースに水の妖精をイメージした香りです。 
2 さわやかな草の心地よさをローズマリー(海のしずく)の香りをベースに表現してみました。 

 
 ナレーションの女性が水の妖精のイメージで想定されており、その声とともにハスの香りを漂わせ、見えない妖精を表現しています。 
 またローズマリーの香りは、生物が海から生まれていくイメージ映像のシーンで漂わせました。 
 別の番組では、夏の星空を川の土手で見ているシーンでは、青臭い匂いで土手の「草いきれ」を表現し、あるいはオーロラの番組では、極北の空に出現するオーロラとともに、その地に育つ針葉樹の香りを演出しました。 
 やすらぎのある音楽、リラックスの作用がある香りを提供することだけが、ヒーリングではなと思われます。映像と音楽、そして香りがきっかけとなって、体験者の想像力が掻きたてられ、イマジネーションを膨らませることができたとき、それが一人ひとりのヒーリング(癒し)につながるのではないでしょうか。

現在のヒーリング番組

その他

牛久大仏

牛久大仏(うしくだいぶつ、正式名称:牛久阿弥陀大佛)は、茨城県牛久市にある大仏立像で、全高120m(像高100m、台座20m)あり、立像の高さは世界で二番目だが、ブロンズ立像としては世界最大。浄土真宗東本願寺派本山東本願寺によって造られました。 
お像の中には蓮の台座のところから入るようになっています。 


はじめにエレベーターのような箱の中でナレーションをしばらく聞いて、入館となります。すると吹き抜けの空間に仏様と壁一面に蓮の花の映像が映し出されます。来館の方はその蓮の花の映像とともに蓮の花の香りを感じながら、像の上にと導かれていきます。 
仏様が蓮の花から出現したというイメージを香りでも演出いたしました。


その他

月十窯 片岡 哲 作陶展 

2008年2月21日(木)~3月2日(日)福島県郡山市ギャラリー観にて開催

私の友人の片岡さんは、郡山に窯を築いて10年。ますます自在で、日常楽しく使える器を製作されています。
この年、初めて黒文字材による釉薬を作られました。陶と香りの融合から生まれた作品も製作。

 会期中のギャラリートークでは、黒文字の釉薬ができるまでの経過や、黒文字の香りを体験していただき、楽しい会になりました。

月十窯 


その他

伊藤彰規展ー青の野の光ー

2010/5/24〜6/2 ギャラリーゴトウ

伊藤さんとは、学生時代に芥川賞作家の玄侑宗久氏をとおしてご縁をいただ きました。 まだ僧侶の修行に入る前の玄侑宗久(橋本くん)氏は、当時伊藤さんの個展の絵にタイトルをつけたり、短い文章を添えたりしていたように記憶いたして おります。 また芥川賞の『中陰の花』の文庫本や『水の舳先』『御開帳綺譚』の装画は 伊藤さんの絵によものです。 
 今回香りと何かコラボレーション出来ないかとのお話をいただきまして、 真っ先に思い浮かびましたのが「北見の薄荷」でした。北見は昭和初期に、世 界の薄荷の7割りを生産するほとの薄荷王国だったといいます。伊藤さんも高 校時代までは北見の街に薄荷の香りが漂っていた記憶がおありとのことでした。 伊藤さんの絵には、やはり北の大地の記憶をどこかで感じるところがござい ます。静謐な中に大地の豊かさや、おおらかな感じが伝わってきます。 一方薄荷の香りはクールミントといいますように、寒さに繋がる香りです。 北見出身の伊藤さんから生まれた精霊(絵)と、北見で育った薄荷から採れ た精油(香り)たちの語らいの一時になったのではと思います。
29日のトークショーも、薄荷の香りの漂うなか、和やかな雰囲気でした。
sweet keen smellsというタイトルの作品がいくつかありましたが、この作品は、北見の薄荷の香りからイメージして描かれたものです。

講演事例

樟脳のシンポジウム 

毎日新聞 平成23年10月28日(金)12時46分配信 
みやま市に残る伝統産業、天然樟脳(しょうのう)づくりをもり立てようと、樟脳の香りを生かしたまちづくりを考えるシンポジウムがこのほど、筑後市船小屋温泉のホテルであった。全国で唯一、昔ながらの製法で樟脳を作っている内野樟脳(みやま市瀬高町長田)と地元の「天然樟脳を守る会」などが主催した。 
 樟脳は、クスノキのチップを水蒸気で蒸留したもの。抽出後の結晶とオイルが商品になるが、抽出前のチップの重さの1%程度しか取れない。化学製品の防虫剤が普及し、天然樟脳を作り続けるのは内野樟脳と、宮崎県の1軒だけという。 
 シンポでは、香りのデザイン研究所(埼玉県)の吉武利文所長が「香りによるまちづくり」の事例を紹介。ミカン類の野生種タチバナが自生する三重県鳥羽市の場合、「近くのお伊勢参りがにぎわう正月、全国から来た宿泊客にタチバナを入れたお屠蘇(とそ)を振る舞っている」と述べ、PR手法などを紹介した。 
 参加者約100人による意見交換があり、水車や木蝋(もくろう)などの伝統産業に携わっている人たちが「地元のものを見直す機運を協力して高めよう」と訴えた。高野道生・みやま市副市長は「みやま市の木はクスノキ。樟脳の里というのをもっとPRしていく」と話した。 
 会場からは江戸期に植樹されたクスノキ534本が育った、みやま市の中ノ島公園が一望でき、「中ノ島公園は散歩に最適で、森林浴に活用できる」との提案もあった。【近藤聡司】 

大分香りの博物館主宰 
香りの文化講座 

平成23年10月22日(土) 
「まちづくりと香りの文化」というタイトルで講演いたしました。 
別府は何といっても温泉の匂いがあります。特に鉄輪温泉のむし湯に使われている石菖の香りは全国広しといえども、唯一ここだけで体験可能な香りです。このような香り文化を継承してきた別府を再認識するとともに、石菖の日本における文化的価値を検証し、香りによるまちづくりの可能性について述べさせていただきました。夕方からは、地獄蒸し工房で石菖で蒸したオコワの試食をしながらの意見交換も行われました。 

第18回全国ハーブサミット 別府大会

第18回全国ハーブサミット別府大会「べっぷ香り“Herb(ハーブ)”フェスタ」(大分合同新聞後援)が2009年11月7、8の両日、別府市内で開催されました。県内では初のサミット。「ONSENがはぐくむ『香り』と『癒やし』」をテーマに、和製ハーブの活用例である「蒸し湯」の考察、香りの観点による温泉の検証など、温泉観光都市ならではの内容でした。
7日は別府大学で、「香り」と「癒やし」のシンポジウム。同大学生が「観香(かんこう)マップ」を披露。由佐悠紀・京都大学名誉教授らが温泉と香りの持つ癒やし効果について講演。
 午後からは記念講演を私がさせていただきました。「別府の香り遺産 石菖(せきしょう)の香り」。という演題で、鉄輪蒸し湯で使われる和製ハーブ「石菖」について歴史的、民俗学的考察を行いました。



その他

コンタクト

Japan

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